い~じゃん!J-POP -だから僕は日本にやって来た- マーティ・フリードマン
posted with amazlet at 08.11.16
面白そうなんだけど、読みたくないような気もする。
この本自体がどうのこうのじゃなくて、批評というものは読んでいるとつい熱くなってしまい、日常生活に支障が出てきてしまうのだ。
音楽のような“未開”のジャンルだと特にそれがひどい。僕が小泉文夫
ところで、この本にも収録されている「メタル斬り」がWebでも読める(「マーティ・フリードマンのJ-POPメタル斬り/延長戦 - 日経トレンディネット」)ので読んでみたのだが、ひとつ気づいたことは、ここで論じられているのがあくまで「J-POP」なのだということ。
二つの曲をむりやりつなぎ合わせたような曲が多いとか、その際に“音楽学校では教わらないような”転調が使われるとかいうのは、一般的な“日本の音楽”の特徴というより、バブル崩壊直後のあわただしい雰囲気のなかで生まれたJ-POPにこそふさわしいものだ。
こういうJ-POPの特徴は、さんざん先行世代の批判の対象になってきたのだが、今となってはこうやってちゃんと評価してくれる人が出てくるという、まことにめでたいお話になっているのであった。
あともうひとつ。
この「J-POPメタル斬り/延長戦」の2008年04月07日更新の回で、「VI→VII→V→I」というコード進行が「J-POPの曲ではものすごくたくさん、もしかしたら一番多いかも、っていうくらいよく出てくるパターン」として語られているのだが、これはマイナー側からみた「王道進行」のこと。「Am」というコードはCメジャーキーから見ればY(Ym。クラシックの理論ではメジャー/マイナーの符号をつけないらしい)だが、AマイナーキーではT(Tm)になるのである。ちょっとしつこいとは思うけど、みつけちゃったので。
- 【直後の追記】
- えーと、ぜんぜん違う曲調が奇妙な“転調”によってつながってる、というのを「J-POP」だけの特色のように書いてしまいましたが、考えてみれば「ずいずいずっころばし」などのわらべ歌なんかにもけっこうあるような気がしますね。やっぱりこれは日本の音楽の特徴なのかも……。
僕がこの手の「批評」や「理論」に手を出すのを警戒する理由がよくわかっていただけると思います。なにか法則や一般的なことを一つ言うために、どれだけの準備や経験が必要なことか……!
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