2011年04月28日

「社会参加」の位置づけ

『魔法少女まどか☆マギカ』、一通り視たんですが、うーん、まああの結末=結論に納得できん人はいるだろうなあ、とは思いましたね。

作中世界での魔法少女が≪男に貢ぐキャバ嬢≫みたいなものだ、というのはかなりあからさまに描かれてるけど、ならその魔法少女たちに≪後悔しなくていいんだよ≫と呼びかけるヒロインは何をしていることになるのか。
さらに、その多くが男性である視聴者と制作者がそれを肯定するというのは何を意味するのか――というような問題意識はありうるのではないかと。

あのような結末を≪予言≫し、それを肯定する記事を書いたのがhokusyu氏(約束された救済――『魔法少女まどか☆マギカ』奪還論 - 過ぎ去ろうとしない過去)。

僕が思い出したのは、hokusyu氏はベーシックインカム(BI)に否定的だったよなあ、ということ。
≪魔法少女になる≫、ということは、≪巨大ロボットに乗って戦う≫ということと同様、「社会参加」の暗喩。
ベーシックインカムが、左翼――しかもポスト新左翼的な――の文脈に登場するとき、それは≪社会参加しない権利≫とでも言うべきものが問題となっているのだと思う。

でも、特に反差別の文脈なんかでは、社会とは参加したりしなかったりできるものでは初めからないわけで、おそらくそのへんの認識の違いが作品の評価の違いを生むことになってるんでしょうね。
posted by 甲虫1 at 2011年04月28日 21:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年04月17日

ゼロ年代の集大成ってこと?

『魔法少女まどか☆マギカ』を視始めているんですが(現在2話まで)。

あの、これ、『仮面ライダー龍騎』っすか?
posted by 甲虫1 at 2011年04月17日 21:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年04月14日

原発と左翼


原発は左翼的なので嫌いだとnoiehoie氏は言っている。

僕は左翼が好きで原発は嫌いなのでこれにはムカつくが(ていうかふつう原発に反対すると左翼呼ばわりされるんですけど……)、しかし、この感覚は何かを言い当てている。

共産主義者(アナーキスト含む)は昔から生産力を増大することにこだわる。
そしてその生産力が生み出すのは、既存の関係から解き放たれた新しい世界。

今回の原発事故で、本人は前から原発に反対していたような人のなかにも、事故の規模や放射性物質の害が≪過大評価≫されることを必死に避けようとしているかのような発言をしている人たちがいた。

また、直ちにすべての原発を止めよという主張に対し、電力を失えば人が死ぬ、しかも弱者から、といい始める人たちもいる(これまた原発に反対している人の中にも)。

彼らは何を考えているんだろう?

「生産力」が減少して失われるものはなんだろう?

noiehoie氏が「原発」的な左翼の代表者としてルソーを挙げているのが、おそらくキーになるはずだ。
posted by 甲虫1 at 2011年04月14日 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年04月11日

コミケの起源?

そもそもコミックマーケットじたい1970年代のまんが大会に反発して分離した過激派が新宿歩行者天国を実力占拠して同人誌即売会やろうとした由緒ある反権力過激派団体だった事をもはや誰も知らないwww
Twitter / 山本夜羽音: (johanne_DOXA)
えっ、そうなの?

前から思ってたんだけど、外山恒一の「青いムーブメント」にコミケが入ってないってどうなのよ。

もちろん世代がちょっと前になってしまうんだけど、しかしあれだけのものがずっと続いてるってことはすごいことなんじゃないの?

posted by 甲虫1 at 2011年04月11日 21:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年04月10日

優生学の地位

忘れないうちに書いとく。

戦時中の日本が優生学にさほど熱心じゃなかったらしいという資料に驚いたようなことを書いてる人をみたんだけど、それって戦中の日本の方針が「生めよ増やせよ」だった、ということを知ってれば、そんなに意外でもない。

そこらへん、深沢七郎が書いてたはず。

【追記 4/11朝】
これは福祉国家じゃなければ優生学にこだわる理由はあまりない(あくまで「あまり」だろうけど)ということだろう。死地に追いやればすむ(!)ことなんだから。
posted by 甲虫1 at 2011年04月10日 23:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年04月09日

名前は何ごとをも意味しない

共産党は党名変更すべきという意見(そうしたら支持できるのに、とか)をよく聞きます。

いや、これ、カトリックの作家(曽野綾子ではないw)まで言ってるんですけど……。それならカトリックも宗教を名乗るのをやめたらいいんじゃないか、とか言えばいいのに。

社会党にソ連派の共産主義者がいて、逆に「共産党」を名乗るほうがソ連と仲が悪くて政策は社民主義的、みたいな日本の「ねじれ」っていうのは歴史の偶然。

そしてその状況は共産主義者内部の権力闘争が生み出したものなのであって、別に共産党の人が本心から社民主義的かどうかはわからんわけですよ。内部闘争のなかで≪いちばん正しい≫ことを言わざるをえないために、それが本意でなくても現在の政策になっている、ということなわけでしょ?

まあすべて政治家というのはそういうものでしょう。自民党が野党になったとたんイデオロギー的な右翼に成り下がったとか、アメリカの民主党がもとは奴隷制度を肯定する党だったとか。そんな例はいっぱいあるんで、名前が気持ち悪いとか、それこそ日本的なケガレ排除の思想なんじゃないですかね。
posted by 甲虫1 at 2011年04月09日 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年04月06日

知識と善と風評被害

デマや風評被害や差別というのは知識が足りないから起こるとされているように思う。でも僕はそれに疑問を感じる。

デマは≪事実に基づかない≫から問題なのであり、合理的な理由に基づいていれば不平等な扱いをしても差別とは言えない――というようなことは言える。たしかに、ちゃんとした知識がある者が悪意なくそれらを行うことはありえないだろう。

しかし、たとえそれが不合理でも差別は絶対にしないという態度はありうる。
たとえば、たとえ伝染病がうつる可能性が高くてもあえて感染者と平等に接することを選ぶということは可能だ。
それが客観的には人を不幸にする≪悪いこと≫としか評価できなかったとしても、それは別に論理的に矛盾した≪そもそもありえないこと≫ではない。

知識があればデマや差別を防げるというのは、最善の結果を判定しそれに可能な限り近づきうる≪知≫の働きを善とすることから逆算して得られる発想に過ぎないのではないか。そこから見れば、デマや差別が悪いのは、単に全体最適に反するからだ。

優しさだけじゃ人は愛せないから、とか唄の文句にもあるわけで、なにもかも犠牲にして≪善いこと≫をせよ、などと言われたところで、長続きはしないだろうし世界全体の幸福の総量は減っていくだけなのかもしれない。
しかしそもそも、その≪幸福の総量≫をだれがいかにして観測するのか。何が善(目的)であるかということがあらかじめ≪客観的≫に決まっているとしたら、それ自体が不幸だと言えるのではないだろうか?
posted by 甲虫1 at 2011年04月06日 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年04月02日

不幸は罪である、とか

京都地裁の和久田斉裁判官は31日、2人の業務をパートなどと同じ「家計補助的労働」と位置付け、雇用継続を期待する合理的理由がないとして請求を棄却した。2人が京大出身であることに触れ「生活を営むのが可能な収入を得られる職業に就くべきだ」と言及。原告側は「大きなお世話」と憤っている。
雇い止め:非常勤の再雇用を認めず 京大元職員の職業観に言及−−京都地裁 - 毎日jp(毎日新聞) 雇い止め:非常勤の再雇用を認めず 京大元職員の職業観に言及−−京都地裁 - 毎日jp(毎日新聞)

給料が安いと首にしても可だと。
すごい便利な話だな、と思う。

けど、こういう風に考えている人は、雇う側はもとより働いてるほうにもたくさんいるんだろうな、とも思う。おそらくある観点からすれば、こう考えることは≪論理的に正しい≫んだよね。

この裁判官を笑うことは、ほんとはかなり難しいことなんじゃないだろうか。


※前にこんなことを書いた。

posted by 甲虫1 at 2011年04月02日 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年04月01日

意味不明のつぶやき

なんとなくわかってきたのは、「理系」とか「自由主義」系統のひとたちのいらだちというのは、「第三次産業化した社会」というものに向けられれているのではないか、ということ。

これは「働かない権利」みたいなものを忌み嫌い「労働」を重視する人たちにも言えるような気がする。

ロビンソン・クルーソーか。

posted by 甲虫1 at 2011年04月01日 07:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

御用学者

「おまえは御用学者だ」と言われて「あぜん」としたり失笑したりした、とかほがらかにいえる人がいるとしたら、そのひとはたとえ「御用学者」じゃないとしてもけっこうやばいと思うんだけど……。
(あ、これは学者本人だけではなく、ファンとかシンパ――って、これは学者について言う言葉じゃないよな……。なんて言ったらいいだろう?――でも同じですから)。

【追記 22:40ごろ】
どうしてこの人はいつも僕と意見が正反対なんだろう?
posted by 甲虫1 at 2011年04月01日 06:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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