2011年03月30日

「自由の値段」というタイトルはどうだろう

たとえば、自分のために作られたものでないシステムによってようやく生き延びている存在、というものがあるとする。

そしてシステムがその目的のために再編成されるとき、彼らの居場所がなくなってしまいそうだ、ということがあるとする。

彼らが生き残りうるのは二つの場合。
ひとつはシステムの目的のひとつに、彼らが存在すること自体が加えられること。
もうひとつは、システムの変更が阻止されることだ。

システムが新たに目的を見出しそのために変化することによって自分が切り捨てられる、と怒り出す人がいる。
でも、そもそもシステムには目的があるはずではないか。無垢のシステムなんてものはない。それは誰かに何らかの犠牲を強いているはずだろう。ただ、その目的が犠牲に見合ったものであると考えられるからこそ、その存在が肯定されているのではないのか。

なぜ、俺の存在を目的とせよ、と言わないのか。
そんなに手を汚したくないのか。
決して自分のものではないシステムによって生かされること以上に、それは恥ずかしいことなのか。






(原発を止めるとマイノリティが死ぬ、とか言っている人がいるようなので、前から考えてきたことをちょっと書いてみた。なんか、読み直すと僕はすごい全体主義者みたいじゃないか。次の日には逆のことを考えているんだけどね……)。
posted by 甲虫1 at 2011年03月30日 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年03月24日

介入とユートピア


この本やこの書評にはちょくせつ関係はないけれど(僕はこの本を読んでいない)、≪介入が最悪の結果を招く≫という言い方について。

大きく3つのことが言えると思う。

1.これは今日ではまったく「反体制的」ではない。
体制派であるネオリベやリバタリアンの教説になっている。
政府に介入しない口実を与えるものでもあるのである。

2.≪介入が最悪の結果を招く≫ことがあるからといって、それは≪良い介入≫・≪よりマシな介入≫が存在しないことを意味しない。
介入するかしないかが問題ではなく、結果がいいかどうか、そして良い結果それ自体を目的にしているかどうかが問題。

3.介入しないほうがうまくいくことがある、ということは、それが何か積極的な≪力≫や≪法則≫のようなものであることを意味しない。
はっきりとした原因があれば、その「ユートピア」は簡単に破壊されてしまう。
また「政府」それ自体は外部からだけやってくるわけではなく、内的な必然性によって作られているという側面もあることを忘れてはいけない。


ろくでもない介入をしておいて≪介入しなければもっとひどいことになっていた≫などと言い出だすという最悪のふるまいを批判するために「災害ユートピア」のような≪介入しないほうがうまくいく≫という性向が強調されるべきなのであり、それ以上の意味づけは別の危険を招くだろう、ということ。


この柄谷行人の書評を読みなおすと、彼はちゃんとわかっているのであって、僕などが心配することはないのかもしれない。
でも上に述べたようなことは、たとえば20年前には僕自身を含めてちゃんとわかっている人は少なかったように思う。
みんな「おせっかいな政府」に対する怒りと憎しみであたりまえのことを無視してしまっていたのだと思う。
僕などがこういうことを書けるのも、わりと最近の歴史的な成果なのだ、ということだ。
以上。
posted by 甲虫1 at 2011年03月24日 06:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年03月20日

自立って嫌いな言葉なんだけどね…

批判者に「邪魔だ」とおっしゃる稲葉さんが(しかしWebでは社会的地位のある人でもこういう口を利いて良いということになってるのはちょっと嫌な感じだが)夢中になってるのがこれか。

まだちゃんと理解していないけど、被災地を外部から援助するだけでなく、被災者自身に働いてもらおう(そして給料という形でお金を回そう)、ということらしい。

ロシアが被災者を労働者として受け入れることを申し出ているというニュースを見て、「?」と思ったのだが、そもそもそういうスケールの災害だったんだ、ということなんだろうか。
posted by 甲虫1 at 2011年03月20日 21:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年03月18日

「言い続けるのが大事」とか言ってた人がいたな……。【追記あり】

追記
こんなこと言われちゃったんですが……。:
@usoki なんかもんのすごく誤解されてるみたいですよ。 http://coleopteran.seesaa.net/article/191321803.html
Twitter / ロムえもん: (rom_emon)

引用したツイートは「実在しても声が上げにくい状況になっている」という表現自体に対する揶揄だと理解したんですけど、違うんでしょうか。

もちろん「実在」するものは「災害時の性暴力被害」です。

あと、当ブログについて「「リフレ派とネトウヨの関係」がメインテーマ」だという言及もあるんですけど、リフレ派と一部の「反原発」派のロジックの類似についても前から気になっています。なんか広瀬隆が「再評価」されてるみたいなんで、僕は嫌なんですけど……。(3/19 10:15ごろ)


なんだこりゃ。

「日本人が外国人からの被害を訴えただけでネトウヨ呼ばわりする」なるほど、そういう捉え方もあるのか。井戸に毒を入れ回ってる外国人集団が実在しても声が上げにくい状況になっている。
Twitter / usoki: 「日本人が外国人からの被害を訴えただけでネトウヨ呼ば ...

自分の嫌いなものはネトウヨでも「フェミニスト」でもなんでもいっしょってことか。

そろそろこのへんヤバくなってきている。
posted by 甲虫1 at 2011年03月18日 23:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年03月11日

モンスター

なんか「モンスターでいる権利」みたいなものが問題になっている気がするな。

二重社会は批判したいが、それが一元化されるときに放り出されるのは困るというか困る。
posted by 甲虫1 at 2011年03月11日 06:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年03月10日

パターナリスト


これちょっと面白いというか不思議なのは、tikani_nemuru_M(地下猫)氏って、たしか、≪自分はパターナリズムを否定しない≫みたいなことをおっしゃっていたことがあるから。

これじゃまるで逆だろう。

パターナリズム批判に対する批判といえば、やはりホームレスと売春の安易な肯定の批判だろう。
これらを抜きにしてあえて≪パターナリズムを否定しない≫というのは、都合のいい男性中心主義と見た目には違いがなくなってしまうと思うのだが……。
posted by 甲虫1 at 2011年03月10日 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年03月08日

「もめごと」を「理論的」に言い換えてみる

僕は書いた。;
あからさまに言おう。マイノリティに対してあなたは悪くないのだと言うことと、戦前戦中の日本に対してそう言うこととを「同じ」と見てしまう人がいるのだ。そして、ある意味僕もその区別ができない人間の一人だ。前者は実際に悪くないのだが後者はそうでない、と断言できない。[中略]「客観的」な判断を拒否する権利こそが与えられるべきものだ、というのがそのような主張の核にあるものなのだから。

甲虫ブログ: 逆鱗とかその他


この件がまた浮上してきてるな……。

時間がないのでとりあえずメモ。
posted by 甲虫1 at 2011年03月08日 06:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2011年03月02日

朝っぱらから愚痴

あのさ、

1.他者を道徳的脅迫でコントロールしようとする「活動家」



2.道徳に背を向けても生きざるを得ない「生活者」

の二つだけを比べるのって、どんな意味があるんだ?

この二つを裏返すと、

3.道徳なんて無関係に他者をコントロールできる「支配層」



4.生存に反しても道徳的であろうとした「死者」


が存在するはずではないか。

いい大人が何を言ってるんだ、って言いたくなってくるよ。
posted by 甲虫1 at 2011年03月02日 06:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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