2010年01月09日

偉い人たち

インターネットで素人さんから批判・罵倒された“頭のいい”人たち(学者・研究者、あと批評家かな?)の取りがちな態度。まぁ、もちろんこんな人ばかりじゃないわけですけど……。
  1. 相手を「失礼」「非常識」と責める。
    問題を礼儀や誠意の問題にすりかえる。
  2. 相手の属性を取り沙汰する。
    相手の性別・学歴・趣味など、また、過去や他所での言動を問題にし、相手の人格をおとしめ、意見そのものから目をそらす。
  3. 相手の「党派性」を責める。
    「お仲間」「グループ」の普遍性のないグルーミングのネタにされただけだと言い張る。
    また、集団で一人の自分を攻撃していると印象づける。
  4. 自分こそが差別されたと言い始める。
    自分の被差別属性(または立場の弱さ)を強調する。それによって相手を差別者または差別に鈍感な者として印象付ける(差別的言動を批判されたり批判者が被差別者であったりする場合、相手も差別する側なのだ、そんな者に差別を云々する資格があるのか、と議論を相対化する)。
  5. 議論など些細なことだ、と言い始める。
    「研究」「実践」など(しばしば自身のやっていること)のほうが大事だと主張する。

昔はこの種のモメゴトがたくさんあったわけです。インターネットは学術的分野から使われ始めたんですよね? そこに一般人が流入してきたからでしょう(僕はそこまで昔のことは知りませんが、4〜5年前ぐらいまでそういう雰囲気はあった)。でも今は棲み分けができてきたのかあまり見なくなりました(一部ではまだありますけど)。

実はこのリストは、最近ちょっと眺めていたあるモメゴトの一方の言い分から抽出したものです。その人は学者ではない――少なくとも専門分野について書いていたわけではない――のですが、その言い分について考えてたら、こういうの見たことあると気づいたんですよ。それが昔よくあった「学者」と「素人」の対立だったわけです。

今回わかったのは、こういう反応をする人にとって、インターネットというのは相互的な議論の場というよりは、一種の「事業」なんだということです。そういうつもりの人にとって、自分を批判する者は因縁をつけてくるヤクザみたいなもんなんでしょう。威力業務妨害だ、と。

ところでこのリストにはサヨクだのポルポトだのは登場しません。件の人の語彙にそういうのがないのかも知れませんが、モメゴトがつづくようなら、これから出てくるのかもしれませんね。
posted by 甲虫1 at 2010年01月09日 21:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2010年01月01日

「人文知」は嫌いですか……。

あの、東浩紀とか宮台真司がデタラメばかり言っているというのはそれはそれでいいでしょう。

ただ、ひとつ言っておきたいんだけど。

統計や調査に基づいたAさんと、わけわからん「人文知」に寄りかかっただけのBさんの言説同士を比べてAさんの方が説得力がある、とか結論するのはかまわないんだわ。

でもそれを、Aさんの「事実」とBさんの「口先」では事実の方が尊いとか言い出すんであればそれはまずい。いや、事実は尊いんだけど、われわれはあくまで事実そのものじゃなくて、それを元にしたとされるAさんの言説にしか触れることができないわけだから。(この「事実」を「専門知識」とか「学問」あるいは「実体験」などと言い換えても同じ)。

ここをないがしろにしたりごまかしたりしてなされる主張は、それが一見どう見えようと危険なものでしかないと僕は思う。

もっと整理された書きかたがあると思うんだけど、とりあえず。これはもっとも重要なことだと思うので。
posted by 甲虫1 at 2010年01月01日 22:23 | Comment(1) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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