2008年11月30日

ネーションと文化水準

たとえば。

マーティ・フリードマンがJ-POPが気に入って日本に移住までしてしまうことと、小室哲哉などを“あんなものは世界で通用しない”と切って捨てる日本人の態度の差異。

僕は別に、音楽の話をしていない。
posted by 甲虫1 at 2008年11月30日 21:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2008年11月29日

生権力?

>雨宮処凛さんの本『生きさせろ!』/生権力ばんざいの本に見える   激しく同意。
はてなブックマーク - テンノーゲームの「沈黙」 - 2008年11月28日(東浩紀「ポストモダンと情報社会」2008年度第6回(11/14) - メタサブカル病に対するブクマコメント)

うーん、umetenさんがそれを言うのか……。
ああいうものが嫌いなのはわかるけど、日本には「生権力」すら無い※、という認識だと思ってたけど違うのだろうか。

というか、僕はなにかを見落としているんだろうか。自分の「転向」が、日本全体のそっち系(――ってどっち系だ。つまりサブカル世代サヨクみたいなもの)の多くの人とシンクロしていると思ってたけど違うのか。
若い人(80年代生まれとか)は、僕が克服しなければならないと思っていたものに新しさを感じているのだろうか。

※別に本当に「無い」わけじゃないだろう。でも、それに対する抵抗があまりにも折込済みなのが、日本なのであって――。
posted by 甲虫1 at 2008年11月29日 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2008年11月16日

フリードマンが来た!

うーん、こんな人がいて、こんな本を書いていたとは……(なんとなくは知ってたけど);

い~じゃん!J-POP -だから僕は日本にやって来た- マーティ・フリードマン
マーティ・フリードマン
日経BP出版センター
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面白そうなんだけど、読みたくないような気もする。
この本自体がどうのこうのじゃなくて、批評というものは読んでいるとつい熱くなってしまい、日常生活に支障が出てきてしまうのだ。
音楽のような“未開”のジャンルだと特にそれがひどい。僕が小泉文夫をちゃんと読んだことがないのも、そういう理由だ。

ところで、この本にも収録されている「メタル斬り」がWebでも読める(「マーティ・フリードマンのJ-POPメタル斬り/延長戦 - 日経トレンディネット」)ので読んでみたのだが、ひとつ気づいたことは、ここで論じられているのがあくまで「J-POP」なのだということ。
二つの曲をむりやりつなぎ合わせたような曲が多いとか、その際に“音楽学校では教わらないような”転調が使われるとかいうのは、一般的な“日本の音楽”の特徴というより、バブル崩壊直後のあわただしい雰囲気のなかで生まれたJ-POPにこそふさわしいものだ。
こういうJ-POPの特徴は、さんざん先行世代の批判の対象になってきたのだが、今となってはこうやってちゃんと評価してくれる人が出てくるという、まことにめでたいお話になっているのであった。

あともうひとつ。
この「J-POPメタル斬り/延長戦」の2008年04月07日更新の回で、「VI→VII→V→I」というコード進行が「J-POPの曲ではものすごくたくさん、もしかしたら一番多いかも、っていうくらいよく出てくるパターン」として語られているのだが、これはマイナー側からみた「王道進行」のこと。「Am」というコードはCメジャーキーから見ればY(Ym。クラシックの理論ではメジャー/マイナーの符号をつけないらしい)だが、AマイナーキーではT(Tm)になるのである。ちょっとしつこいとは思うけど、みつけちゃったので。




【直後の追記】
えーと、ぜんぜん違う曲調が奇妙な“転調”によってつながってる、というのを「J-POP」だけの特色のように書いてしまいましたが、考えてみれば「ずいずいずっころばし」などのわらべ歌なんかにもけっこうあるような気がしますね。やっぱりこれは日本の音楽の特徴なのかも……。

僕がこの手の「批評」や「理論」に手を出すのを警戒する理由がよくわかっていただけると思います。なにか法則や一般的なことを一つ言うために、どれだけの準備や経験が必要なことか……!
posted by 甲虫1 at 2008年11月16日 20:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2008年11月09日

小室哲哉と日本の音楽(論)

昨日の朝、朝日新聞を見たら(駄洒落になってるな)、山下邦彦が登場していてちょっとびっくり。小室哲哉が逮捕されたのを承けて、小室の活動の変遷を、あくまで音楽を中心に語った記事。山下氏は『楕円とガイコツ』の著者として登場。インタビューも受けているようで、たまたま(?)見た小室の99年の台湾公演について語っている。

かなり大味な記事だが、こういうのは蓄積がぜんぜんないのでしかたないだろう。でもその弱点にさっそくブックマーカーが食いついてんだもんなぁ……。

前にもちょっと触れたけど、ある曲やミュージシャンを「洋楽のパクリ」と断じるのはかなり難しい。一般に文化の影響・被影響を「物まね」扱いするのが多くのばあい不当であるというだけではなく、音楽固有の事情があると思う。われわれはコードとメロディと音階の相互の関係についてほとんど何も知らない、というのが『楕円とガイコツ』あたりの問題意識だと思う(こういう要約はどうかとも思うが、しかし「わかっている」つもりの人と「わからなくてもいい」というひらきなおりとの間を山下氏が一人で埋めているという感想を非常に強く持ってしまうのも事実である)。
つまりある曲と別の曲が似ているか否かというのは、必ずしも明快には言えないわけで、たとえば同じコード進行を使っていてもやっぱり“日本人らしい曲”みたいなものは確かにあるし、小室サウンドがその典型みたいなものだというのは明らかなのであって――

――などと書いていたらこんなに正しい意見が!結論部を引用してみよう。;
さて、これは「コムロ、音楽知らないな」と彼の無知を笑うために持ち出したエピソードではない。違うよ! 全然違うよ!

こういった海外の新旧ダンスミュージック(というかブラックミュージック全般か)の知識とは無縁のところで鎖国的な知識環境で音楽を作り続け、しかも世間に届きまくったところが、小室の才能だったんだよ。洋楽からのあからさまなパクリとかがあまりないのもJポップのクリエイターとしての小室の特長のひとつなんじゃないだろうか。(以下略‐引用者)
そう、洋楽について(だけではなく、おそらく音楽一般の「常識」について)小室がすごく「無知」だというのは、小室について語る上で基本となる事柄のはずなのだが、そういうことに対して無知であるということはあまり非難されないのはどうしたことか。

ところで『楕円とガイコツ』であるが、Amazonでは新本が買えるようになっているようだ(どっかで見つけてきたのだろうか?)。とりあえずよかった。

楕円とガイコツ―「小室哲哉の自意識」×「坂本龍一の無意識」
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posted by 甲虫1 at 2008年11月09日 18:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2008年11月06日

悪態

むかし、マンガ家の絵の上手い下手の基準が、手塚治虫の絵に似ているか否かに有った時代があったという。
もちろん手塚に似ているほうが“上手い”のである。

こういうことは他の時代やジャンルにもときどきある。肯定と否定は入れ替わっていることもある、というかそのほうが多いんじゃないか。○○みたいなヤツはダメ、という。

一つの世代やグループがその種のたわいない偏見にすっぽり覆われてしまっていることに気づいたりしたときは、かなりがっくりくる。
――ていうかなんとかしてよ。けっこうエライこと言ってるひとがそうなんだもんなあ……。
(何の話だろう……)。
posted by 甲虫1 at 2008年11月06日 22:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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