2008年06月22日

日大全共闘の話

まず引用から。:
 で、日大闘争にはわたしもそんなにくわしいわけではないですが(といいつつ『反逆のバリケード』はもっていますが)日大闘争も、「どっちもどっち」どころか、まず、右翼、機動隊の暴力ありきだった、というのは、かつては、わりとゆうめいなはなしだったとおもいます。さしあたたり、菅孝行のフォービギナーズ『全学連』から引用しておきます。

日大全共闘に結集した学生のほとんどは、運動経験のない、全くのノンポリ(非政治的学生)であった。はじめて右翼との衝突がおこったころ、彼らは、その場に登場した機動隊を拍手でむかえたという。当然、暴力的に介入してきた右翼を警察が排除してくれると考えたからである。しかし機動隊は、武装した右翼学生を擁護し、全共闘派の学生に襲いかかったのであった。その体験を通じて、彼らは身を以って、権力と反権力、体制と反体制というものの関係を学んだ。また、自ら武装することの必要性を肌身に感じとったのである。(126頁)

 たとえばテリー伊藤氏は日大出身ですが、私の記憶では、上のエピソードと同じような思い出をかつてテレビで語っていました。
命名、妖怪「どっちもどっち」 - 猿゛虎゛日記
http://d.hatena.ne.jp/zarudora/20080621/1214061028
前にとりあげた、日大全共闘の話。ひげたまさんとこのコメント欄でもちょっと書いたけど、僕もテリー伊藤氏がこのことを話すところをテレビで見た。たぶん同じ番組じゃないかと思う。

ただ、僕の記憶では伊藤氏のとなりには田原総一朗氏(と筑紫哲也氏)がいて、番組自体の流れとしては、むしろその後の新左翼的学生運動のセクトの批判になっていたと思う。
世の中を良くしようという情熱が「反体制運動」に回収されるようになった不幸な時代の始まりとしてこのエピソードが語られていたのだった。

まあ、同じ事実を逆の議論に結びつけることはいくらでも可能だ、ということで。

*田原総一朗氏の名前を訂正(2010.6/6)
posted by 甲虫1 at 2008年06月22日 22:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

田原総一朗のはなし

田原総一朗氏が北朝鮮による拉致問題の「相当の部分がフィクション」だ、と言っているという記事だが、最初に田原氏の再評価がされている。:

今更気づいたが、この田原氏はマスコミで叩かれている人物、国家、団体をあえて弁護するという傾向がある。ライブドアの堀江社長が逮捕された時も、一貫して擁護していたのも田原氏だ。[中略]しかし左派からは政府べったりと言われ、右派からは売国奴と呼ばれる。私もそのような評価を下してしまった事があった。が、撤回する。

右翼に殺されかねない田原総一郎氏 - 解決不能
http://d.hatena.ne.jp/hagakurekakugo/20080620/p1
そうなのだ。最近Webで田原氏が「自民党応援団」だと批判されているのを何回か目にして違和感を覚えていたので、この記事には納得する。
まあこういう田原氏を判官贔屓の人なのだと言ってしまえばそれまでなのだが……。

【追記】
あ、忘れてた。コメント欄で田原氏を「団塊親父」に擬している人がいますが、田原氏本人は1934年生まれらしいので、団塊世代より十何歳か年上です。
「団塊世代」とか「全共闘世代」って、けっこういいかげんに使われてる感じがしますね。本当は団塊とその前後の世代との対立がいちばん問題なのに。

*田原総一朗氏の名前を訂正(2010.6/6)
タグ:田原総一朗
posted by 甲虫1 at 2008年06月22日 18:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2008年06月19日

「政治」の召喚。

忘れないうちに書いておこう。

言いにくいことをはっきり言ってくれてありがとう。:
[前略]この事件が結果的に「剣」の役割を果たしたのは否定しようがないでしょう。

ペンと剣にまつわる4つのルール - 赤の女王とお茶を
http://d.hatena.ne.jp/sivad/20080617#p1
心ある人なら、だれでも人殺しに加担したくはない。
それについて語ることが模倣犯を産む、と言われたら……。
たぶんそれを気にしてブログを非公開にしてしまった人もいる。
でも、そんな「強い」禁止のためには条件があるのではないか、ということ。
posted by 甲虫1 at 2008年06月19日 22:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2008年06月14日

封建制?


【私の正名論】評論家・呉智英 言葉の誤読による糾弾 - MSN産経ニュースに対する批判なのだが、非常に違和感がある。
「劣化」という言葉が使われているが、そもそもこれ(「土人」はもともと差別用語ではないという主張)は呉智英氏の数少ない持ちネタの一つなのであって、ここに書かれていることは、僕はずっと昔(おそらく20年ぐらい前!)にほとんど同じ文面で読んだ。呉氏が批判されるべきところは、むしろこの変わらなさである。自分がアイロニーのつもりで言ったことが「ネット右翼」によって本気で、かつ(自称)”多数派”の意見として主張されているということを、彼は想像すらできていないのではないか。

あと、コメント欄で論じられている「封建」云々であるが、たとえばここhttp://d.hatena.ne.jp/sasaki_makoto/20080603にもあるとおり、それを専制に抵抗する原理として考えられないこともないのではないかと思う。
ただ日本の場合、「専制」が貫徹されたことがないというのがむしろ問題のような気もする。これは結局、呉氏を含む全共闘世代(元=新左翼)のひとたちが「自由」を妙なかたちで楯にとってしまったこと(社会参加しない自由、みたいな物として)の問題として、現在の社会の奇妙なありかたの原因の一つになっていると思う。
タグ:呉智英
posted by 甲虫1 at 2008年06月14日 22:48 | Comment(6) | TrackBack(1) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2008年06月09日

昔読んだ本――多湖輝『頭の体操 第5集』

頭の体操 第5集 (知恵の森文庫)
多湖 輝
光文社
売り上げランキング: 75257

もちろん、こんなきれいな表紙の文庫本ではなく新書で読んだ。親が古本で買ってきたんだと思う。

『頭の体操』というのはパズル(クイズ)のシリーズなのだが、著者(編者といったほうがいいのかな?)の多湖輝氏は心理学者なので、問題の分類や回答篇の解説に心理学の知見が使われている。

そしてこの第5集のテーマは「天才の心理学」。そう、いわゆる「病蹟学」なのである。今で言うところのパーソナリティ障害や発達障害についてのいろいろを、僕はこの本で知ったのだった。

ちなみにAmazonによれば、この本は1977年の刊行。


posted by 甲虫1 at 2008年06月09日 21:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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