2007年09月30日

断片(2007.9.30)

ちょっと反応が遅れて申しわけないけれど(僕はいつもこんな風です)、萬さんがまた死刑について書きはじめている(http://d.hatena.ne.jp/nomurayamansuke/20070925#1190697220以降)。
以前も記事を丸ごと引用させてもらったけど、今回も要注目、という感じ。

ところで、ちょっと本題からそれた問題。
文中で触れられている、死刑に賛成する左翼、ってなんだろうと思ったのだが、「き○このブログ」とかそういうののことだろうか(読んだことないけどウワサは聞こえてくる)。

しかし現役でこそないが、よりラディカルであろうとして左翼をやめた……みたいな人が、特定の被告を死刑にするべくいろいろ活動している(実質的にそういうことになるんだろう)わけで、そういうのをみると、ちょっと大丈夫か? と思うのだが、でも一方で、それってそんなに不思議でもないかもしれないとも思う。

左翼――に限らず革命思想一般――とは、現在の社会の秩序ではなく、その背後に隠れているはずの「真の」秩序をとり戻そうという思想だということができると思うけど、問題は、その「隠れている」はずの真理を、なぜか革命家「だけ」が知り得る、というのが、それが成り立つ前提となっているということ。

そこには、かならずある種の「飛躍」がある。そのことのいかがわしさについて十分自覚的でないと、かなり悲惨なことになるのは避けられない。歴史修正主義とか疑似科学にハマるのは、しばしば(元)左翼なのだ(というか、それらの主導者になってるのが元左翼ってことも多い)。

けっきょく、今のネット右翼もかつての左翼や戦後民主主義者も同じことをやっているのに過ぎない、というありふれた議論になってしまうのだけれど、でも、こういう「右も左もダメ」という言い方にも問題があるだろう。単にオーソドックスであればすむって問題でもない。すぐに「中立」を自称したり、「○○は定説」とか騙る人が出てくる。

価値中立の真理など存在しないが、だからこそ可能な限り偏見を排して真実(そして正義)に近づこうと努力する――みたいな奇麗事しか答えはないんだろうけど。
タグ:死刑 左翼
posted by 甲虫1 at 2007年09月30日 22:16 | Comment(1) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2007年09月25日

左翼叩き?

昨日はうっかり、「敵が「中韓やサヨクから財界などに転移した」という方向性はわかるけど」などと口走ってしまった
でも、僕自身がちかごろ多いと感じるのは、むしろ「左翼叩き」のほうだ。
しかも、それまで比較的ラディカルというか、どちらかといえば左翼的な運動や発想をしてきた人たちが、そうしているのを見ることが多いような気がする。
宮台慎司もこんな文章(祝 安倍晋三内閣終焉に寄せて - MIYADAI.com Blog
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=565)をわざわざ書き下ろしているし。

しかし、「国家の否定」がダメだというのは確かだが、現実には、国家にいろいろ要求を突きつけて、なにやらやらせようとしてきたのは左翼のほうだというのは明らかではないのか。

どうも根本的な問題として、「左翼」と「新左翼」の混同があるような気がするが、それを書く用意と時間がいまはないので今日はこのへんにしておく。


posted by 甲虫1 at 2007年09月25日 22:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 世の中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2007年09月24日

潮目と局面

そうですね。昨年の12月が潮目で、低所得者層の不満のはけ口が、中韓やサヨクから財界などに転移したと思います。小泉時代は財界は改革の協力者であり、むしろ労組などが邪魔な抵抗勢力と見做されていたのに…。

http://d.hatena.ne.jp/kechack/20070913#c1189856737

Munchener Brucke - 安倍内閣前半の異常な時代を忘れてはいけない。での、kechack氏自身のコメントより。

こういう「潮目」みたいなものは大事だ。
まったく同じことを言うのでも、世間の潮流しだいで意味がぜんぜん違ってくるのだから。

でも僕の記憶力が悪いせいだろうけど、去年の12月と言われてもいまいちピンとこない。敵が「中韓やサヨクから財界などに転移した」という方向性はわかるけど。

ちなみにこちらは今年の秋で区切る説(ジャンルが違うけど)。

タグ:ブログ
posted by 甲虫1 at 2007年09月24日 21:01 | Comment(0) | TrackBack(1) | 世の中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2007年09月13日

内藤朝雄氏のブログが閉鎖。

以下のやりとりにおいて、杉田俊介氏に対する侮辱や罵倒とうけとれる表現をしてしまったことを、杉田氏に深くお詫びいたします。




http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/20070825

http://www.allneetnippon.jp/2007/08/3_10.html

http://www.allneetnippon.jp/2007/08/4_10.html

http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/20050923

http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/20070723








このブログは閉鎖いたします。

内藤朝雄 - 2007-09-10 おわびとブログ閉鎖のおしらせ
http://d.hatena.ne.jp/suuuuhi/20070910

内藤朝雄氏のブログが閉鎖。荻上チキ氏のコメントあり(09/11 21:46)。今後の告知等は『いじめと現代社会BLOG』(http://d.hatena.ne.jp/izime/)の方でされることになるらしい(同ブログのタイトルには「内藤朝雄HP」の文字が見える。いつからあるのかは不明)。
posted by 甲虫1 at 2007年09月13日 21:24 | Comment(0) | TrackBack(1) | うわさ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2007年09月09日

さよなら'90s

 とりあえず、私の、今のところの立場としては、皆で自重すれば法規制の少ない世の中でいられるのではないか、ということ。

REVの日記 @はてな - 思考中
http://d.hatena.ne.jp/REV/20070904/p1
イラク日本人人質バッシングを思い出した。

あの時の言説は、今にして思えば僕のリベラリズム(自由主義)への幻想を打ち砕くものだった。冷戦終結後、それは左翼的なひとびとにずいぶんもてはやされたものだった。それがあの時終わったのである。

僕はおろかだったのだろうか。でも、ふつう思わないだろ? その「自由」とは、国民だけでなく政府にも与えられるものだったなんて!
posted by 甲虫1 at 2007年09月09日 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 断片 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2007年09月02日

そりゃパンクじゃない。

でも、「お前がいきがって警察を怒らせて、もし俺たちが捕まったらどうするんだ、迷惑な奴だ、空気読め!」って声高に叫ぶのは、ちょっと耐え難いくらいかっこ悪い。そりゃパンクじゃない。

その台詞を吐いた瞬間、彼らがやっていることは反逆反抗ではなく、世間のお目こぼしをあてにした、ただの甘えになってしまう。

オタクはねえ、そういうことやるんだわ。外から圧力が掛かったときに、反発するんじゃなく、内向きに攻撃を始めることがあるの。それが俺は嫌いでね。その点、DQNや不良なら、(実際はどうかはともかく美学として)官憲に反発するほうに行くよね。そういう気概が、オタクにはどうも欠けてないか。

NaokiTakahashiの日記 - 2007-09-02■美意識の問題
http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20070902#p1

これはたぶんシロクマの屑籠(汎適所属) - 「想像力の欠如した」路上パフォーマーが、秋葉原の歩行者天国を危機に晒すへのアンサーだと思う。

しかし「外から圧力が掛かったときに、反発するんじゃなく、内向きに攻撃を始める」というのは、そもそもオタクの起源にかかわることなので、そう改まるものじゃあないだろう。68年的な「反抗」から、78年(?)的な、《個人の自由》を楯に取った「甘え」への転換が、オタクカルチャーにはもともとある。

ただ、オタク第二世代以降、オタクカルチャーは「反抗」のアイテムにもなったりする(ただ、このとき敵は「大人たち」から「パンピー」だの「モテ」だの「サブカル」だのに変化している)ので、高橋氏のような意見も出てくるのだろう(もちろん僕はそっち寄りの人でありたいと思ってる人です)。
posted by 甲虫1 at 2007年09月02日 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | うわさ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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