2007年05月27日

楽な仕事?

しかしそういった大まかな事情とは別に、元々、僕が経験上に見た、タクシー労働者の実態的なものの見方というのがあるわけだ。特に労働意欲もなく、金を稼ぐ必然性のない労働者の場合、仕事の楽な会社というのを、最初から探しているわけなのだ。仕事の楽なタクシー会社といえば、一言で言うと、要するに、経営者の方でも、あんまり競争をやる気なくて、いい加減な会社であるということ。大抵の場合は、見た目の思いっ切り汚いタクシー会社がそうである。最初から仕事はてきとうで、遊びながら気楽にやりたいという労働者は、自分で好んでこういういい加減なタクシー会社を選んでいくんだよ。

クロスロード=クリティーク-タクシーという労働業界の話
http://d.hatena.ne.jp/kuriggen/20070527#p1


昔タクシーの仕事をやったことがあるという方の、労働者からみたタクシー業界についての色々。

「本来的にダメであるが故に労働者の立場からすると楽園であるようなタクシー会社が、ちゃんと残りえるのか、どうか」が問題なのであるというのだが……。

これは水商売や風俗、それに派遣労働などでも言えることだが、そういう仕事というのは、労働する者にとってはマトモに稼ごうと思うとかなり過酷だし、そうでなくとも個人にスキルが蓄積されない不毛な労働だということになっている。

しかし、そこには、この記事で言われるように「いい加減」・「てきとう」・「遊び」半分・「気楽な労働」、という側面もあるのである。

これらの仕事が差別されやすいのは、この二面性によっている。「差別」を批判するときに必要な条件――「選択の余地がないこと」を満たしていない、とみなされるのだ。

これが、ある人が貧しいこと、苦境にあることそれ自体が罪悪として意識されるという、一見奇妙な事態のカラクリなのである。

ではどうするか?
タグ:差別 労働
posted by 甲虫1 at 2007年05月27日 23:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 世の中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2007年05月06日

「フリーライダー」

これに倣って言えば、今日のパートやアルバイト、派遣等の賃金が低く抑えられる理由も、主婦や学生、フリーター、派遣社員等の家族と住宅が彼らの最低生活を保障しているがゆえに、その分だけ賃金から最低生活費を「控除することができる」という点に見出すことができるだろう。だが、今やそういう先行世代の蓄積も、底をつき始めている。

heuristic ways - エンゲルス『住宅問題』をめぐって
http://d.hatena.ne.jp/matsuiism/20070505

この、「その分だけ賃金から最低生活費を「控除することができる」」ということが、僕は前から気になっていた。

僕が「フリーライダー」という言葉からいつもまっさきに連想するのは、このようなかたちで低く抑えられた賃金で利益を得る存在のことだ。
もちろん、これがこの言葉本来の意味とも、学問的定義とも違っているだろうことは承知しているつもりではいるんだけど。
posted by 甲虫1 at 2007年05月06日 22:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 世の中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |
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