2006年10月30日

「こういう結論にはならない。」

昨日の記事でとりあげた『萬の季節』のaestacao_do_manさんからお返事をいただいた(http://d.hatena.ne.jp/aestacao_do_man/20061030#1162177704)。
僕の書いた「受刑者の「人権」の名のもとに死刑を肯定する、という可能性だって出てくるのである。」というフレーズに対して、
人権思想とかって意外にテクニカルなもので、素人さんだとこういう言い方がしっくり来ちゃうのかもしれないが、人権って「命あっての物だね」みたいなところがあるから、多分こういう結論にはならない。
とのお答え。……うーん、確かに。
というか、人権という言葉をこういう意味で使うことには僕は常々批判的だったはずなのに、なんで不用意にもこんなふうに書いてしまったんだろうか。萬さん、ツッコミありがとうございます……。
 
タグ:死刑 人権
posted by 甲虫1 at 2006年10月30日 21:18 | Comment(2) | TrackBack(0) | 運営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2006年10月29日

「命を奪えても心までは奪えないよ。」

萬の季節 - あ、熱い■死刑
http://d.hatena.ne.jp/aestacao_do_man/20061010#1160480520

まともな社会人は死刑と中絶については日常的には語らないものだ。あたりまえだ。死刑が日常的にあってたまるものか。死刑は峻厳だと言う人がいる。甘い。受ける者にとっては峻厳なんてものじゃない。峻厳なんて言葉が当てはめ得るのは、これからもコミュニティの一員として再統合する余地がある場合だけである。だから死刑と言う言葉を表現しうる言葉というのは恐らく冷徹だ。お前はいらないから消去するということだ。日本人は簡単に死刑を語りがちだ。でもそれはいい。アメリカ人も中国人もそうだから。でもこれから俺たちが抹消しようとしている人物から改悛を引き出そうとするのはいい加減やめようぜ。死刑ってのはそんなムシのいい制度じゃない。命を奪えても心までは奪えないよ。仮にガキどもが謝罪しなかった死刑囚をクールだと思って模倣しても俺の所為じゃない。死刑なんて蓋開けりゃその程度のお粗末な制度なのさ。
 

非常にしっくりくる死刑論。短いので全文引用。
 
死刑については、凶悪犯罪に対する抑制効果とか被害者の復讐感情云々を巡って語られる事が多い。
でもこの記事が問題にしているのは(そして僕が以前から気になっているのは)、死刑が犯罪者の「矯正」の断念もしくは放棄である、という点だ。

つまり、死刑は、われわれの代表である国家の力の大きさ(個人を自由に「抹消」することができる)を示すと同時に、その無力さ(たった一人の凶悪犯さえ「更生」させることができない)をも示すものなのだ。
 
しかし現実的には、死刑反対論は国家に対立する人々によって担われている(と思われている)関係上、後者の点はほとんど問題にならない。結局日本人はだれも国家を「自分のもの」とは考えてはいないのだろう。けれど、死刑の最大の問題はそこにあるはずだと思う。
 
だけど、変な話だけど、上のようなことを考え始めてから、僕は死刑もそんなに悪くないのではないかと思うようになった。つまり、このように考えると、死刑の存在は、国家が個人の内面を裁くことに限界(制限)を見出している、ということをも意味するかもしれないからだ。受刑者の「人権」の名のもとに死刑を肯定する、という可能性だって出てくるのである。
 
まあこれは、自分もそのうち死刑になるかもしれない、などと漠然と思っている人間のする議論であって、世の善男善女には、あまり関係がないことなんだろうとは思いますが。

posted by 甲虫1 at 2006年10月29日 21:05 | Comment(0) | TrackBack(3) | 世の中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする | このエントリーを含むはてなブックマーク |

2006年10月14日

マンガとデッサンの関係

http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20061014/manga経由。
 
よくマンガ家について「デッサンが狂っている」等と批判する人がいるけど、それらの意見の多くが見逃している問題に対する、わかりやすい指摘。
デッサン、つまりこの場合は立体としての構造の破綻は、ある場面において確実に起こっています。でもそれでいいんじゃないですか。なぜなら同じ画面上で物体の移動を表現するためには、意図的にデッサンを狂わせる必要があるからです。
http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20060729#p1
前に西澤晋氏の「<ダメ絵>撲滅キャンペーン」というページについて書いたことがあるけど、(http://coleopteran.seesaa.net/article/20911831.html)それともちょっと関連した話。
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